板書は付きまとう

思いついたことのメモ帳として使ってるので、役に立つ人とは友達になれそう

オデッセイは農業物&お仕事ムービーだったわ。火星で。 【ネタバレ有り】

オデッセイ見てきたので。4DXで見たけど、楽しさ倍増するなり

序盤の無双っぷりには宇宙モノって感覚忘れたわ。

よくある宇宙遭難モノで、酸素がー、水がーってのを想定してたら、ネット上の感想はDASH村火星出張所って感じでビックリする。
いやいや、作物作ったりする酸素とか水とかが無いでしょ?
とか思ったら主人公、ジャガイモ見て「マジかよ」とか言ってんの。
あれか? 火星で植物学者知識でチートか? まさかね……。
とか思ってたら、マジで畑作ってんだもんなぁ。
水も作るし、食確保するんだからすげぇや。
 
主人公はやたら明るい。
まぁ、1人取り残されたけど元気にやってけますってなれば、そうだよね。
なんか励まされるというか、困難な時こそ笑えってあぁいうことかー。とか思った。
兎も角、最初は明るい。
なんでも作物作ったら植民地化したことになるとか。ははぁ、まじかーよ。
火星は火星だから、主人公のもんかな?
とか、なんか現実逃避してるような明るさ。
このままのほほんと助かれば良いやん。なわけないだろ。

後半はお仕事ムービー開始

始まりは喪失から。
さらば酸素&作物。
気密室は小さな穴から死んでしまった!
畑は全滅。
水分が氷になって、霜が瞬間的に張った、というかジャガイモの芽があっという間にパリパリの凍っておる!
ここまでが順調だったので、絶望感半端ない。そして思い出す。
火星は人には厳しすぎる。
酸素も食物も減る一方。元々補給船を作ってたけど打ち上げ失敗。
緩やかに死ぬしかない状態に一気に追い込まれてからは、よくあるストーリーになった。
アポロ13とか。

現実でも火星に向かう世界で

近未来、みたいなオデッセイの世界。
現実ではこれから火星に送り込むけど、こんなもんじゃない困難が待ってるんだろうなぁ。
 
映画的には、主人公の性格に助けられたわ。
兎に角明るい。前向き。考えることをやめない。
映画の最後、主人公は死を覚悟したとは言うけど、その行動は行き足掻く感じ。
宇宙海賊だ。の下り見れてよかった。
あと、アイアンマンな。
そんな発言しながらどれほどの葛藤が胸中にあったのかは分からないけど。
明るく、問題解決に向けで動き続ける主人公は、小難しい事考えなくても楽しめる娯楽SFにピッタリだったわ。
無駄に暗いSFより、よっぽど良いやね。
 
あとは宇宙船のヘルメスだよな。

やっぱ中央は円盤を回転させて重力発生させるのがロマンだよな!
重力のある場所への入り方とか、回転軸の中心なら無重力です、みたいなの見れて良かったわ。
比較的現実的? なんだろうか、こういう宇宙船の方が。
ただ、あれは観たいですわな。白鳥。エンタープライズ。死ぬまでに、アメリカならノリと勢いで誰かやってくれそうな気がしてる。
どういう惑星間・恒星間宇宙船が出来上がるのか、未来が楽しみだなぁ。
 
ほんと、久々に楽しいSFだった。
 
追記
すっかり忘れてた。
この話で受け取ったものはなんなのか。
そりゃ楽しかった、興奮した、良いSFだった、なら他の映画でも良いのだしね。
ただ、ここまで娯楽に振ってあると難しい。
近未来に宇宙船が見れるかもという希望、か?
諦めないことと、ゆえに生きられる訳ではないという教え、か?
 
一捻り分考えてみたが、どうだろう。
やっぱ未来への希望(宇宙編)みたいな感じかもな。
昔より宇宙がファンタジーでなくなった今、新しい白鳥が観れた幸せ。かもね。
まぁ、エンタープライズは別枠という事で……
 
4DXについて書いたので